先日、自分が昔働いていた店で
大変お世話になった師匠(マスター)が
亡くなられました😂
マスターとの貴重な時間を
ともに出来た事を
誇りに思いますm(_ _)m
その店は、当時、大先生(マスター)と
若先生(兄さん)の二人の師匠が
店にたたれていて、超超人気店でした。
その中で色々な技術を教わりました。
その時に学んだ事が
今の自分の仕事の基礎となっています。
たくさんの優しい先輩や良い後輩に囲まれて、
切磋琢磨に技術を磨いていました。
店が混み合うと
待ち時間が6時間待ちで、
これ以上働いたら
死んじゃうんじゃないかと
いうくらい働いていました😊
住込みで働いて、仕事が終わるのが遅く
それから練習で、
お風呂に入って寝るのは午前3時でした。。
朝は7時起きで、、、
毎日、仕事に追われ、
ついていくのに必死でした。
大変でしたが、
まったく辛くなかったです。
店の大きな波🌊にのっかっている感じで、
【生きている充実感】がありました!
その勤めていた数年は、
色々な壁にぶつかりながら、
それでも真っすぐに仕事に
向き合っていたと思います。
マスターが鋏✄をおかれる時期に
自分もその店を卒業しました。
鋏をおかれるにあたって、
その時、勤めていた従業員、1人1人に
使っていた鋏✄をプレゼントしてくれました。
自分は⬇ このナルトシザーをいただきました。
ナルトシザーと言えば、
理美容業界では、最高峰の鋏です。
当時で、運十万円していたと思います。
マスター「この鋏は繊細な鋏で、飯田君、この鋏を使いこなすのは大変だぞ。」
と、アドバイスもそえて、いただきました。
自分「名人級のマスターでも使いこなすのは
至難の業なのか〜」と心の中で思いました。
それから色々なシーンで
使わせてもらいました。。。
ですが〜〜〜
ん〜〜〜
どうもしっくりこないのです。。。
ナルトシザーは細くても力があるのが
特徴で、力負けしない鋏なのです!
しかしながらこの鋏は、
繊細な鋏でどちらかと言うと力が弱いのです。。。
チョップカットしてみたり、
スライドカットで使ったりしても
どうもしっくりこないのです。。。
鋏の形状でRが出てない感じがするのです。。。
まっすぐすぎると言うか。。。
せっかくいただいた鋏なのですが、
日の目を見る事がなくなり
大切に何年間保管していました。
ここ最近、
お客様のオーダーで
フェード(ガリっと短い刈上げ)の
注文が多くなり、
フェードの刈上げのぼかしで
細くて、まっすぐで
繊細なぼかしが出来る鋏がほしいなぁ~
と思っていました。
「そういえば
マスターにいただいたナルトシザー
細くてまっすぐな鋏だったなぁ
久々に出してみよう。。。」
✂何年も保管していたので、
しっかりメンテナンスしてから、
フェードのぼかしに使いました!
結果はいい感じ、
20年以上たって
やっとしっくりきました😊
時間が相当かかりましたが、
やっと活躍する事ができました😊
お通夜の時に、「マスターにいただいたナルトの鋏、時間かかりましたが、やっと使い方がわかりました。 ありがとうございました。」と伝え手を合わせてきました。
このナルトシザーが使いこなせるようになった時、
繊細な仕事が出来ている。。。という
マスターからの最後の課題だったんだなぁと
勝手に思っています。
もう、やり残した事は無い
自分の人生全てやりきったと言って、
旅立たれたマスターの【生き様】がみれて
自分は本当によかったです。
亡くなられてよかったと言う表現は
おかしいかもしれませんが、
故人が、自分の望む人生を精一杯生き
悔いがない人生をおくられたのなら、
【そのまっすぐな生き様】に
自分は拍手👏をおくるのもありなのかと思っています。
*マスターがいるだけで、その場が華やかになり柔らかい空気になりました。
*マスターがいると、目の前が開けていくような感じがしました。
*マスターのどっしりしていて何事にも動じない立ち振る舞いが好きでした。
*マスターのオィオィと言う口癖が好きでした。
*卒業してからお話させていただく事があった時、飯田君は、今まで自分が見てきた何百人の理容師のどれにも当てはまらない人だよ。 あなたがどんな理容師、どんな経営者になるか、楽しみだよ。
じっくりいきなさい。時代は変わっても
まわりが変わっても、あせらず、じっくり確実にいきなさい。っと話をしていただいて、それを今でも自分なりに守っています。
*どうかまだまだな自分を高いところから見守っていて下さいm(_ _)m